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2012年5月24日 (木)

お見合い市場におけるアラフォー女性の現実

 私は39歳のとき(2009年当時)、仕事も辞めてしばらく家で「家事手伝い」をしていた。そのとき心配した母親がある日突然「仲人」を家に連れてきた。某仲人連盟に所属している男性だったが、結果としては口ばかりできちんと仕事をしてもらえず、すったもんだもめた挙句にお金も全額返金してもらった。というわけで彼の尽力による成婚には至らなかったのだが、その四ヶ月(?)程度の間に経験したことは、非常に価値のあるものだった。単刀直入に言って、アラフォー女子の「市場価値のなさ」を痛感させられた。
「おまえ一人の体験をアラフォー女性一般に適用していいのか。年齢を度外視したあんたの容姿とかスペックに価値がないだけでは。おまけにそれを仲人のせいにしようとすらしている」
 と読み取るひともいるでしょうが、まあ、無理ないか。私に結婚相談所等に所属した40歳前後の友人はいない。というわけで、そのデータの少なさを考慮の上、話半分に読んでいただければと思います。
 しかし結婚相談所に所属した友人こそいないが、私にはアラフォー独身女子友がそれなりの数いる。だから自分も含めたアラフォー独身女子が「結婚相手に望む条件」というのをよく知っている。はっきり言って、彼女たちは自分が置かれた現実をわかっていない。頭では理解している風情はあるが、実感としては他人事に近い。
「だから結婚相談所に高いお金を払って入る気ない」
 という結論になるのだろうけど、現実をみないままでいいのか、という気には老婆心ながらなる。私はその「婚活の苦労」のおかげで、夫というひとがどれだけ条件的に私には「過ぎた男」なのかをいまだに痛感している。というわけで今回は私の個人的体験に基づいた見解を披露したい。
「たまたま結婚できたからって、上から目線かよ」
 という不快感を持たれるのも仕方ないと思う。私だって「結婚できない女」の期間は長かったから、そういうひとたちのデリケートな心情はよくわかるつもりだ。だから、それでも読んでみようという方だけに読んでいただけたら、そこで何か役に立つ情報を与えられたら、と思う。アラフォー以下の女性、相談所を検討していない婚活女性にも有益な情報となれば幸いだ。ちなみにここでは男性に養ってもらいたい、もしくは共働きだとしても基本的には夫を家庭の大黒柱としたい女性が、そういう女性を求める男性とカップルになる場合について語っている。カップル(夫婦)の形態はいくらでもある。お互いが納得していればなんでもいい。
●年齢
 アラフォー女子はなるべく近い年齢がいいし、相手が気にしなければ年下でもいい、などということが多いが、はっきり言って相手は気にする。この点においては相当シビアだと考えていい。恋愛は別として、お見合い市場においてアラフォー女子の相手は年上で、それ相応の年収がある場合は50歳以上と考えていい。ぶっちゃけ50歳ジャストなら若いと思っていい。先日テレビの公開お見合いで椿鬼奴(40)が、相手の年齢を、
「なるべく近いほうがいいから・・・30歳から40歳くらい・・・・」
 と下のほうを幅広くしていた。これはプロの仲人たちによって、上を50歳に修正されていた。本当なら59歳くらいまで広げてほしかったはずだ。鬼奴なら30歳の「男の子」を養うくらいの気概があるかもしれないが、まず「名もない」アラフォー女性がお見合いで30歳と出会うに至るほうが難しいと思う。男は歳を取るほどに若い女性に惹かれる。これは理屈ではない。アラフォー女性が60歳男性より35歳男性がいいのと同じだ。
 見合い市場においてはデータがスタートになる。条件にこだわるからこそ結婚相談所に入る人もいるだろうが、「いい人がいれば」というスタンスのひとも結局データから絞り込んでいかざるを得ない。「いいひと」なんてことではなく、具体的な条件を出さないと、誰にも会えないのだ。私が当時相手に出した条件は「年収700万、大卒」というものだったが、私は700万以下でも大卒でなくても相手がその欠けた条件を相殺する何かを持っていればいいと思っていた。そういう女性は大勢いると思う。ただそんなこと言ってたらターゲットは絞れない。それは男性サイドも同じだ。
 また、「40歳にはとても見えないほど若々しい、キレイ」などという女性は相談所界にはゴロゴロしていて、それでも相応の年収のある30代の男性を狙うのは困難だと思う。そういう男性は「本物の20代、30代のきれいな女性」を狙える。特にその男性が子供を作って家族を作ることを考える場合、40代女性というのは避けたいと考えるだろう。特にからだに問題がなくても、年齢が上がるほど妊娠は困難になる。もちろん個人差はあるが(私の知り合いには39歳で結婚してすぐに年子を産んだ女性がいる)、そんなことは相談所の段階で確認のしようもない。入会時点でそこまではっきり子供や妊娠について男性が決意していなくても、「さあ誰と会いますか?」となるときに、その条件で40歳女性は振り落とされることになるのだ。
●年収
 「そんなに多くなくていい」
 といいながら私みたいに700万程度を希望する女性は多いと思うが、例えば40歳で700万ある男性は「高収入」のカテゴリーに属し、余裕で30代、20代の女性を狙える。むしろ向こうからのオファーがあとを絶たないはずだ。前述したが、40歳でも30歳に余裕で見える、ことなどは全然有利な条件にならない。50歳の男性がその40歳女性を見て「是」とすることは考えられるが。この年収の問題が一番大きいような気がする。例えば20代の女性が相手に望む年収はそれほど多くないと思う。私だってそうだった。20代、30代前半の男性にそんなに収入があるわけがないのが普通だ。むしろその年収でどれだけ女性の前で「ええかっこ」できるかどうか、しようとするかどうかが問題だったのではないだろうか。でも自分の年齢が上がり、希望できる相手の年齢も上がると、自分が望む年収は高くなるのに、相手の望む年齢が下がるという悲劇が起こる。アラフォー女性で自分にそれなりに収入があったり、そうでなくても相手の年収を望まないひと、400万程度でOKというひとは問題がないが、そんな女性は私の周りにひとりしかいない(ひとりはいる)。

 あとこれは以前も書いたが、40歳で一度も結婚していない男性がこれから結婚する確率より、40歳で離婚歴がある男性のほうが再婚する確率のほうが高いと思う。40歳までに結婚していない男性は根本的に結婚という事実に至ることが難しい性格的要素を抱えていることが多いと思う。これは普通に接していて問題のある人物だということではない。こういう人こそ、無理やり結婚させられたらいい夫になるひとが多いのかもしれない。ただ現代は無理やり結婚させられる世の中でもない。やはり結婚ともなると男性の意思・行動力が大きなポイントになる。そういったものに性格的に欠ける男性が多いのではないかと予測される。仕事はともかく、女のこととなると話は別、という男性は多いと思う。

 以上の見解について、もちろん例外はいくらでもあると思う。ただ、考慮に値する傾向は現実に存在すると私見ながら確信している。
「結局、アラフォー女の婚活には夢も希望もないって言いたいわけ?」
 と思われるかもしれないが、そうではない。不用意に間口を狭めることをしないほうが現実的だといいたいだけだ。現実をみない幼稚な理想や、逆に意に染まない安易な打算でことを進めるより、相手の条件をゆるくすることによって、家族になれるパートナーと出会える機会も増えるのではないかと思っている。友人のアラフォー独身女性をみてよく思うが、自分は間口が広いつもりでも、客観的にみたらかなり狭いことが本当に多い。それでいて現実に直面するほどの動きもなく(ここが一番の問題だと思う)、また結婚を諦めたわけでもない。ぼんやり現実に合致しない願望を抱いたまま、特にそのために大した動きを見せることもなく歳を取っていく。お見合いを一回することでどれだけ疲れるかもよくわかる。それが結局縁がない相手だったとき、相手に対する好意の有無に関係なく気落ちするのも知っている。だから、気軽にたくさん出会えばいいじゃん、なんて無責任なことは言わない。それでも現在私は結婚をしてよかったと思っているので、40歳越えて初婚を迎え、新たな「いい経験」をできる女性がひとりでも増えればいいなと本気で思っている。一年なり二年なりの期間限定でもいいので、一度決意して、できるだけ動いてみてほしい。様々な現実に直面することによって、嗜好も含めて自分の中からいろいろな可能性が出てくるはずだ。

※「離婚歴のある男は”お買い得か”」についてはコチラ

★今週の出来事★
5/20 オークス。桜花賞馬ジェンティルドンナ、五馬身差で二冠達成。
5/21 金環日食観測。横浜では曇りながら、時々の晴れ間をもって金環を一瞬観測。
5/22 東京スカイツリー開業。またしても天気は悪かった。

2012年5月17日 (木)

【映画】「ステキな金縛り」

 結婚してしばらくして、映画の只券を二枚もらった。近くのシネコンで使えるので、夫と一緒にみることにした。夫と映画館に行ったことは一度もなかった。二人の選択肢は「ミッション・インポッシブル ゴーストプロトコル」か、この「ステキな金縛り」。私は長年の三谷ファンで、これまでの監督作は映画館で全部みていた。結局「夫を立てる」べく「MI」を映画館のスクリーンで見て、今回DVDの発売を待って「金縛り」を見た。しかしやっぱりDVDっていいですね。日本語字幕までついて。この映画に限ったことじゃないけど、台詞が聞き取りにくいことって映画はけっこうある。
 で、結論から言いますと、あまり面白くない。ダラダラしていて、「笑いどころ」も基本空回り。「ラヂオの時間」は面白かったのになあ。それ以後は駄目の例にもれなかった。MIを見終わったときには金縛りにするべきだったか、と思ったけど、これならMIのほうがまだマシ。「金縛り」はこの内容で142分もあるって、やっぱり仲間内の馴れ合いの産物に思える。だからといってコンパクトにまとめたら評価が覆るってほどでもなく。長年三谷氏のファンだったので、彼のファンや彼を支える人々の気持ちは理解できるけど、正直近年評価として甘やかされすぎだと思う。「豪華な脇役陣」も本筋が面白くてナンボ。仲間同士みんなに役を配分したかのような悪い意味での「学園祭」の臭いがプンプン。 

2012年5月10日 (木)

ゴルフ de 離婚!?

 結婚してからゴルフを始めた。夫が元カノに買ってあげたゴルフセットが手付かずのまま放置してあったことがきっかけだった。私はもともとゴルフをやりたいとは思っていなかった。実家の父はゴルフ歴が30年を超えていた。そんな父の姿を長年見ながら、あんなに努力を要求するものならやりたくない、と敬遠していた。
 クラブのセットはあったが、ウエアやシューズはわたし用のを買ってもらい、スクールにも二人で通った。それでも私はなかなかゴルフが楽しいとは思えなかった。好きなヨガや水泳(バタフライ)については始めた当初、出来ないときから楽しいと思っていたので不安が募ったが、練習して上手になれば楽しくなるかもしれないし、ゴルフは歳をとっても夫婦で楽しめる。そして何よりけっこう先行投資しちゃったし、と貧乏根性を支えに週末は打ちっぱなしに夫と通った。
 五月から夫にゴルフの予定が入り始めた。夫は他人とコースに出る前に一度練習しておきたい、と急遽高いゴールデンウイークにコースの予約を入れた。私は楽しみより不安が上回った。実力に手ごたえを感じないのにコースに出るのはなかなかの苦痛だ。私は特に性格的にそういう傾向がある。しかしコースに出ないと巧くならないというのも事実。そんなこんなで、朝もはよから待ち合わせ時間より早く家を出て、埼玉のコースに近所のおっさんらと出かけていく父の弾んだ心情には程遠かった。
 どうして18ホールもあるんだ、アマチュアは9ホールで充分だ、と思いながらコースを回っていると、軽い砲台グリーンのホールにぶち当たった。私は以前にも、砲台グリーンに直径の線を描きながらあっちとこっちを行き来するのを数回繰り返したことがあった。今回も二本目の直径線を描こうととしていたら、夫が足で私のボールを止めた。
「今、足で止めた?!」
 立腹の口調で声を上げる私。
「だって、後ろから来てるだろっ」
 夫も私に呼応してか、声を軽く荒げた。ゴルフ場は休日もあって、前も後ろも詰まっていた。私たちがこのホールをさっさと切り上げたからといって、後のひとたちが早く前に行けるわけではない。なおかつ前回と違い、まだ直径線は二本目。足で止めるには早すぎる。おまけに遊びに来てるのにその怒号。私はむっとして黙り込んだ。
 以前も書いたが、夫はAB型。対外的にはデキる男、エグゼクティブ仕様の男前声で生活しているが、家で私と二人きりだと自分を「クリちゃん」と呼ぶ甘え声にスイッチする。この落差は明瞭なのだが、黙り込む私に対しそのエグゼクティブ声で、
「そういう態度なら、もう帰るか?」
 とさらに強い口調で言った。私は帰っても一向に構わないが、この険悪なムードのまま途中でホールアウトして、その先どうするつもりなのだろうか。しばらく私が表情を固めたまま黙り続けていると、
「ごめんね、そんなに怒らないで」
 とクリちゃん声にチェンジしてきた。
「もうしないからさ、そんなに怒らないで」
 嫌な雰囲気。遊びに来ているのに。やっぱり夫に「つきあってやっている」という心情が私にあるから、こういうことになるのだろう。
「あたしは足で止めたことに怒ってるんじゃないよ。てか、怒ってないし。やっぱりあたし、ゴルフ向いてないわ」
「どういうこと?」
「こうして楽しめてないでしょ。そういうこと」
 しばらく二人とも無言のまま回った。夫は自分の波立つ心を鎮めるためか、一度カートから下りると一服して言った。
「ハナちゃんはさ、他のフェアウエーウッドとかも練習したほうがいいね」
「あたしは今日でゴルフは止める。練習場にも行かない。だから関係ない」
「もうしないから。一緒にジムも行くから。だからもう怒らないで」
「あたしはジムなんてひとりで余裕で行ける(事実)。ていうか、足で球を止めたことを怒ってるんじゃないよ。遊びに来て”そういう態度なら帰るか”なんて脅されたことが受け入れられないの。あたしは今日でゴルフは止める。いろいろお金をかけてもらって本当に申し訳ないけど、ゴルフが原因で離婚なんてなったらアホらしくて仕方ない。今日はとりあえず最後まで楽しむけど、ゴルフは今日で止める。だからクリちゃんも、今日は最後まで楽しもう」
「なんでそんなこと言うのっ!? もし本当にハナちゃんがゴルフ止めるなら、クリちゃん、泣いちゃうからねっ!」
 そういって声を震わせる夫は今年で49歳。本当は夫は友人夫妻らと四人で回ったりしたいのだ。今までもそういう誘いはあったが、私がまだコースを楽しめる実力がないから、と断っていた。夫は実力なんて関係ないと言っていたのを、私が固辞していたくらいなのだ。
 ゴルフコースに出ると、夫婦二人で回っている熟年カップルはけっこういる。たいてい奥さんのほうはヘタだ。たぶん私のように夫につきあっているんだと思う。ゴルフが苦痛だとは言わないけれど、そこまで楽しいとも思えていないレベル。昔やってた明石家さんまの単発ドラマ「心はロンリー」だったと思うけど、山村紅葉さんがゴルフ場で延々素振りをしたりする夫の行動が気に障るといって殺してしまうシーンがあった。たけしの話では、大橋巨泉はゴルフ場で「他人に厳しく、女房に厳しく、自分に甘い」なんて笑い話にしていた。そんなテレビネタを思い出したりしながら、多くの夫婦がこんな風にゴルフ場で険悪なムードになる瞬間を迎えることもあるんだろうなあ、なんて想像した。遊びのムードをぶち壊しにして修復不能にするような言動は今後慎んでくれ、と夫にクギを刺して、ゴルフ卒業宣言はひとまず撤回することにした。

2012年5月 3日 (木)

離婚歴のある男は「お買い得」か?!

 先日ネイルサロンにペディキュアをしに行った。近所の古いマンションの一室で、女性がひとりで経営している店だった。
 美容院でもよくあることなのだが、暇つぶしの会話を交わしているうちに、横浜に住んで長いのか、と聞かれ、一年くらいだと答えると、旦那様の転勤ですか? と会話を続けられる。イケそうなときは、
「まあ、そんな感じです」
 となんとなく面倒なので答えるが、つまらないウソをついたほうが面倒になると予測される場合(さらに話が掘り下がりそうなとき)は、
「この年齢なんですけど、結婚したばかりで。新婚さんなんです。夫のマンションに引っ越してきたんです」
 と正直に言う。年齢はたいていこういうサロンでは先にお客様カードに記入済みだ。今までは、いやいや年齢なんて、と相手が少し困った様子になるが、今回のネイルのお姉さんは、
「私も38歳なんですけど、もうすぐ結婚するんです」ときた。
「私なんて40歳ですよ。しかも初婚」
「私も初婚です。しかも相手は子持ちのバツイチで」  
 もうこちらもウソはつけない。
「子供こそいないけど、ウチなんて×2ですよ。×1だと、誰でもいろんな事情があるよなあ、と思われるけど、×2は基本そいつに原因があると思われますよね~アハハ」
 その女性は入籍は控えているがもう一緒に暮らしているそうで、過去のある男と結婚したアラフォー初婚女同士、軽く盛り上がった。
 お互いこれまで同棲経験もない晩婚同士で、友人等で結婚の悲惨な話、厳しい現実はいくつも見聞きしている。結婚に夢よりむしろ警戒心と失望を抱く年齢でもある。そんな年頃にひょんな巡り会わせで結婚してみると、意外と結婚生活は楽しいものだった(今のところ)。バツのある男は結婚や女性に対して過大な期待や幻想を抱くことがない。むしろ「傷物のボクと結婚してくれてありがとう」という、こちらが期待していなかった「へりくだった姿勢」すら感じられる。二人の意見で一致する点は多々あった。
 子供を産んで育てるとなると、やはり女性がアラフォーまで結婚が遅れるというのはデメリットである。離婚にしたって笑えない人生の失敗なのは間違いない。だから離婚歴のある男と遅くに結婚するのがいい、などとという気はないが、それなりの決断力と行動力、自分の中にしっかりした価値観を持つ「男らしさ」があれば、40歳までに男性は一度は結婚している、というのが私見である。これに同意する男友達は複数いる。逆に言うと、40歳までに一度も結婚したことのない男は、この先も結婚まで話を持っていくのが相当困難であると思われる。そういう「男らしさ」に欠ける確率は高い。「結婚なんてしたくない」とキッパリ宣言して40歳まで独身の場合は別にして、「結婚したくないわけじゃないけど・・・」と曖昧な態度のまま一度も結婚することなく40歳を越えた男性は要注意だ。極端な例だけど、ナインティナインの岡村みたいな男。テレビでやっていたお見合い企画の彼はヒドかった。こりゃ一生結婚できないわ、と思った。そういう男性はひと当たりのいい「いい人」であることが多かったりするが、それなりの「いい男」は既にひとのものであることが多いアラフォー婚活女性としては、少ない時間を有効に使うべく、バツイチ男を狙ったほうがいい、と結婚後私は日々確信を深めていた。うちの夫みたいな×2は、狙うにもあまりいないし、夫以外に私も知らない。言い方を替えると、40歳すぎて一度も結婚したことのない男性が40歳を越えて結婚する確率より、40歳までに結婚(離婚)経験のある男性のほうが再婚する確率のほうが高いと思う。
 そんなときに七歳年下の妹が私と同い年の初婚男性(つまり41歳)と結婚することになった。余談ですが岡村も同い年。ま、どんなことにも例外はつきもの。現実を見た場合、考慮に値する上記のような「傾向」はあると考えていいと思うのだ。
 というわけで、アラフォーで結婚意志のある未婚男性に言いたいが、うちの夫みたいに三回も結婚するひとが世の中にはいるんである。芸能人でもないのに。だから自分や相手の色々な条件なんて検討しないで、とりあえず一度失敗するのも一興! と軽い気持ちで結婚してみちゃうことをお薦めする。そういうひとは、実際そのくらいのノリでちょうどいいと思います。人生経験だよ、アンタ。夫をみてよ、なんとかなるもんだわ。私たちの結婚にしたって、この先もいいものだなんて保障はないけど、それでもこの経験をなしに人生を終えたかと想像すると、その味気なさにゾッとする。絶対事故に遭わない保障がないから、という理由で車に乗らないひとがこの世に何人いるだろうか? 私たちは初デートの翌日に婚約した電撃婚だが(興味のある方はコチラ)、とりあえず無事一年もった。
 ちなみに夫の親族には離婚、再婚経験者がびっくりするほど多い。離婚というとなんとなく現代の特に都会で容易なもの、という印象があるが、田舎で高齢な方もけっこうな数の経験者がいる。対しうちの親族は離婚経験者を見つけるほうが難しい。従兄にひとりと叔父の妻がいるが、他に誰かいたっけ? という感じ。その代わりというか、晩婚者は多い。今回の私たちの結婚では、どちらの「血統」が勝つでだろうか。

2012年4月26日 (木)

結婚の出費(夫の財布)

 結婚記念日は入籍日だと思っているので3月14日のホワイトデーにした。ちなみに最初のデートが1月14日だったので、ちょうど二ヶ月後できりがいいと思った。結婚指輪の内側にはこの初デートの日を刻印した。結婚式は身内だけで軽井沢プリンスで5月1日に行った。これは式を急に決めたこともあり、出席者が参加しやすく、式場が空いている日を選んだら1日になったというだけで、特にメーデーを希望したわけではない。
 若いときは結婚式なんてやらなくていいと思っていたが、歳を取ると形式を整えることの重みというのはしみじみ感じる。ほんと、好きで一緒にいるだけなら、入籍すら必要ないんだから。夫婦というのは社会的存在ですよ。私的な交際と違って。そう思ってかどうかは知らないが、うちの夫は三回とも結婚式を挙げている。立派なものだ。一度目は地元上田の結婚式場で。二度目は夫婦だけでオーストラリアで。で、三度目が70万かけて軽井沢プリンス。軽井沢プリンスにしたのは、私の実家のある川越と夫の実家の上田の両方からアクセスがよかったからだ。軽井沢教会とどちらにするかで迷ったが、軽井沢教会はわりにしっかりキリスト教の精神を重んじていた。本来そうあるべきなのだが、面倒くさい気がして教会に商業的体裁を整えているだけの軽井沢プリンスにした。料金に大差はなかったが、軽井沢教会のほうの会食場の「お花代」が10万円でこれもマイナス要因だった。会食場は選択肢があり、どれでも花代10万ではない。でも私たちがいいと思ったレストランは10万で、花代一万円でいいからその分食事代に回したい、と言ったら、それは対応できないと言われた。当時47歳の夫は特に結婚式をしたい様子はなく、私が希望するなら、というスタンスだった。
 結婚式をやると決めてから本番まで2ヵ月もなかった気がする。これは通常からすると当然短いほうだ。原宿にあるプリンスのウエディング東京サロンで、美人担当者とサクサク段取り設定。聞くところによれば一年以上前から準備するカップルもいるらしい。私は近親者を招いて結婚式をやることに意義があると思っているので(私は二人きりならする必要がないと思っている)、ドレスもパックプランの範囲内で選択。選択肢を広げて素敵なドレスにしようとすると、数万単位、数十万単位で経費が上がる。パックプランの選択肢から好みのドレスを着てみると、普段着の試着でもあることだが、想定と違った姿が鏡に映っていたりする。そうかといって、ドレスというのは一度着て脱ぐだけでもけっこう大変で、三着も着ると当人も美人担当者(ひとりでは着脱できない)もかなり疲れる。手袋と下着のレンタルはなく、購入必須。下着はワコールのウエディング用のをブラ、パンティ、ニッパーと白いレースのを自分で買いに行った。これは特にウエディング仕様のものにこだわる必要はなく、手持ちのニッパー等があればそれでまったくOK。手袋は四千円だかでプリンスが用意したものを購入。一度しか使わないのに高い。誰かに貸してあげたいので、手ぐすね引いて待ってるが、今度結婚する妹は神前式にするらしい。姉は着物を着てヅラをつけたら、頭痛と吐き気で式場に行く前に病欠しそうなのでドレスにした。
 指輪は夫が選択したシャネルのエンゲージリング、マトラッセにした。新婚の妹の友達によると、新宿伊勢丹の宝飾売り場は狭い範囲で有名ブランドが軒を連ねているから探しやすいとのことで、行ってみると実際そうだった。カタログ、ネット等である程度めぼしをつけていたが、これまたドレス同様、実際指にはめてみるのとカタログで見ているのとは印象が違った。ジュエリーに縁の薄い生活を送っていたので、ショーメ、バンクリ、ハリー・ウインストン、ブシュロン等、聞いたこともない有名ジュエリーブランドがこんなにあるのかと驚いた。夫はさすがというべきか、ジュエリーブランドに詳しかった。カタログすら家にあった。そのころジムに行きまくりで細かった私は9号の指輪もゆるく、7号すらどうかと言われた。さすがにどうかと思って9号にしたが、ふくよかになってしまった現在は生理前等でむくむとその9号すらキツい。私たちは女性用に小さいダイヤが三つついている細いものにした。マトラッセには太いのと細いのがあり、太いほうが高かった。どうせ夫の金と太いほうにしたかったが、指に装着した様子は細いほうが気に入ったので、泣く泣く(?)細いほうにした。
 婚約指輪はというと、お金に無頓着な夫が300万までなら出すといい(こんな人なので貯金はない)、もはやあたしの金だ、止めてくれ、と先ほどの記述とは矛盾することを思い、いらない、と言った。だいたい友人でも立て詰めダイヤの婚約指輪をもらっているのが数名いるが、つけているのをみたことがない。あんなメリケンサック的なものを、ちょいちょいつけてこられても困るが。というわけで、指の太さの変化に左右されないダイヤのネックレスを誕生日にもらうことにして婚約指輪に替えることにした。これは我ながら賢い選択だと今でも思っている。余計なお世話だが他人にも推奨したい。夫が御徒町のダイヤ店で、0.6カラット、G、VS-1という悪くない品をリーズナブルに購入。デザインも夫がしてくれた。私の希望通りカジュアルにもフォーマルにも使えるもの、という条件を満たしている。ダイヤにももちろん縁遠い生活を40歳まで続けたので、ダイヤの価値が、カット、重さ、色、透明度の四点で量られることも今回初めて知った。もちろん夫にとっては基礎知識。ちなみに0.6カラットを地味な主婦が指にすると、なかなかデカくて違和感があるが、ネックレスは現在ちょっとした外出にもよくつけている。夫からジュエリーをもらうのは、コレで終了ということにしている。なんといってもあたしの金でもあるし。
 この他に大塚家具でキングスダウンのベッド(夫の好み)、バリ島への新婚旅行と、全部夫が負担した。夫は結婚を決めてすぐ、
「ハナちゃんのお金は使わなくていいから」
 と自ら言ってくれ、貧乏OLには瞳孔が開くような突然の「セレブな」日々が連続した。お金はすべて有効に使われたと思っているが、これからは締まっていかねばならない。当然だ。なんせ実家には車がなかったので、車を購入維持するだけでこんなにお金がかかるのかとため息をつく日々を現在送っている。固定資産税とか、自動車税とか、その他本当にイロイロ、今まであたしのお財布には無縁だった出費が次々やってくる。
 ちなみにあまり夫にばかり出してもらっても心苦しいので、教習所費用、自分のパソコン、浄水器代は自分の貯金から出費した。

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