お見合い市場におけるアラフォー女性の現実
私は39歳のとき(2009年当時)、仕事も辞めてしばらく家で「家事手伝い」をしていた。そのとき心配した母親がある日突然「仲人」を家に連れてきた。某仲人連盟に所属している男性だったが、結果としては口ばかりできちんと仕事をしてもらえず、すったもんだもめた挙句にお金も全額返金してもらった。というわけで彼の尽力による成婚には至らなかったのだが、その四ヶ月(?)程度の間に経験したことは、非常に価値のあるものだった。単刀直入に言って、アラフォー女子の「市場価値のなさ」を痛感させられた。
「おまえ一人の体験をアラフォー女性一般に適用していいのか。年齢を度外視したあんたの容姿とかスペックに価値がないだけでは。おまけにそれを仲人のせいにしようとすらしている」
と読み取るひともいるでしょうが、まあ、無理ないか。私に結婚相談所等に所属した40歳前後の友人はいない。というわけで、そのデータの少なさを考慮の上、話半分に読んでいただければと思います。
しかし結婚相談所に所属した友人こそいないが、私にはアラフォー独身女子友がそれなりの数いる。だから自分も含めたアラフォー独身女子が「結婚相手に望む条件」というのをよく知っている。はっきり言って、彼女たちは自分が置かれた現実をわかっていない。頭では理解している風情はあるが、実感としては他人事に近い。
「だから結婚相談所に高いお金を払って入る気ない」
という結論になるのだろうけど、現実をみないままでいいのか、という気には老婆心ながらなる。私はその「婚活の苦労」のおかげで、夫というひとがどれだけ条件的に私には「過ぎた男」なのかをいまだに痛感している。というわけで今回は私の個人的体験に基づいた見解を披露したい。
「たまたま結婚できたからって、上から目線かよ」
という不快感を持たれるのも仕方ないと思う。私だって「結婚できない女」の期間は長かったから、そういうひとたちのデリケートな心情はよくわかるつもりだ。だから、それでも読んでみようという方だけに読んでいただけたら、そこで何か役に立つ情報を与えられたら、と思う。アラフォー以下の女性、相談所を検討していない婚活女性にも有益な情報となれば幸いだ。ちなみにここでは男性に養ってもらいたい、もしくは共働きだとしても基本的には夫を家庭の大黒柱としたい女性が、そういう女性を求める男性とカップルになる場合について語っている。カップル(夫婦)の形態はいくらでもある。お互いが納得していればなんでもいい。
●年齢
アラフォー女子はなるべく近い年齢がいいし、相手が気にしなければ年下でもいい、などということが多いが、はっきり言って相手は気にする。この点においては相当シビアだと考えていい。恋愛は別として、お見合い市場においてアラフォー女子の相手は年上で、それ相応の年収がある場合は50歳以上と考えていい。ぶっちゃけ50歳ジャストなら若いと思っていい。先日テレビの公開お見合いで椿鬼奴(40)が、相手の年齢を、
「なるべく近いほうがいいから・・・30歳から40歳くらい・・・・」
と下のほうを幅広くしていた。これはプロの仲人たちによって、上を50歳に修正されていた。本当なら59歳くらいまで広げてほしかったはずだ。鬼奴なら30歳の「男の子」を養うくらいの気概があるかもしれないが、まず「名もない」アラフォー女性がお見合いで30歳と出会うに至るほうが難しいと思う。男は歳を取るほどに若い女性に惹かれる。これは理屈ではない。アラフォー女性が60歳男性より35歳男性がいいのと同じだ。
見合い市場においてはデータがスタートになる。条件にこだわるからこそ結婚相談所に入る人もいるだろうが、「いい人がいれば」というスタンスのひとも結局データから絞り込んでいかざるを得ない。「いいひと」なんてことではなく、具体的な条件を出さないと、誰にも会えないのだ。私が当時相手に出した条件は「年収700万、大卒」というものだったが、私は700万以下でも大卒でなくても相手がその欠けた条件を相殺する何かを持っていればいいと思っていた。そういう女性は大勢いると思う。ただそんなこと言ってたらターゲットは絞れない。それは男性サイドも同じだ。
また、「40歳にはとても見えないほど若々しい、キレイ」などという女性は相談所界にはゴロゴロしていて、それでも相応の年収のある30代の男性を狙うのは困難だと思う。そういう男性は「本物の20代、30代のきれいな女性」を狙える。特にその男性が子供を作って家族を作ることを考える場合、40代女性というのは避けたいと考えるだろう。特にからだに問題がなくても、年齢が上がるほど妊娠は困難になる。もちろん個人差はあるが(私の知り合いには39歳で結婚してすぐに年子を産んだ女性がいる)、そんなことは相談所の段階で確認のしようもない。入会時点でそこまではっきり子供や妊娠について男性が決意していなくても、「さあ誰と会いますか?」となるときに、その条件で40歳女性は振り落とされることになるのだ。
●年収
「そんなに多くなくていい」
といいながら私みたいに700万程度を希望する女性は多いと思うが、例えば40歳で700万ある男性は「高収入」のカテゴリーに属し、余裕で30代、20代の女性を狙える。むしろ向こうからのオファーがあとを絶たないはずだ。前述したが、40歳でも30歳に余裕で見える、ことなどは全然有利な条件にならない。50歳の男性がその40歳女性を見て「是」とすることは考えられるが。この年収の問題が一番大きいような気がする。例えば20代の女性が相手に望む年収はそれほど多くないと思う。私だってそうだった。20代、30代前半の男性にそんなに収入があるわけがないのが普通だ。むしろその年収でどれだけ女性の前で「ええかっこ」できるかどうか、しようとするかどうかが問題だったのではないだろうか。でも自分の年齢が上がり、希望できる相手の年齢も上がると、自分が望む年収は高くなるのに、相手の望む年齢が下がるという悲劇が起こる。アラフォー女性で自分にそれなりに収入があったり、そうでなくても相手の年収を望まないひと、400万程度でOKというひとは問題がないが、そんな女性は私の周りにひとりしかいない(ひとりはいる)。
あとこれは以前も書いたが、40歳で一度も結婚していない男性がこれから結婚する確率より、40歳で離婚歴がある男性のほうが再婚する確率のほうが高いと思う。40歳までに結婚していない男性は根本的に結婚という事実に至ることが難しい性格的要素を抱えていることが多いと思う。これは普通に接していて問題のある人物だということではない。こういう人こそ、無理やり結婚させられたらいい夫になるひとが多いのかもしれない。ただ現代は無理やり結婚させられる世の中でもない。やはり結婚ともなると男性の意思・行動力が大きなポイントになる。そういったものに性格的に欠ける男性が多いのではないかと予測される。仕事はともかく、女のこととなると話は別、という男性は多いと思う。
以上の見解について、もちろん例外はいくらでもあると思う。ただ、考慮に値する傾向は現実に存在すると私見ながら確信している。
「結局、アラフォー女の婚活には夢も希望もないって言いたいわけ?」
と思われるかもしれないが、そうではない。不用意に間口を狭めることをしないほうが現実的だといいたいだけだ。現実をみない幼稚な理想や、逆に意に染まない安易な打算でことを進めるより、相手の条件をゆるくすることによって、家族になれるパートナーと出会える機会も増えるのではないかと思っている。友人のアラフォー独身女性をみてよく思うが、自分は間口が広いつもりでも、客観的にみたらかなり狭いことが本当に多い。それでいて現実に直面するほどの動きもなく(ここが一番の問題だと思う)、また結婚を諦めたわけでもない。ぼんやり現実に合致しない願望を抱いたまま、特にそのために大した動きを見せることもなく歳を取っていく。お見合いを一回することでどれだけ疲れるかもよくわかる。それが結局縁がない相手だったとき、相手に対する好意の有無に関係なく気落ちするのも知っている。だから、気軽にたくさん出会えばいいじゃん、なんて無責任なことは言わない。それでも現在私は結婚をしてよかったと思っているので、40歳越えて初婚を迎え、新たな「いい経験」をできる女性がひとりでも増えればいいなと本気で思っている。一年なり二年なりの期間限定でもいいので、一度決意して、できるだけ動いてみてほしい。様々な現実に直面することによって、嗜好も含めて自分の中からいろいろな可能性が出てくるはずだ。
※「離婚歴のある男は”お買い得か”」についてはコチラ。
★今週の出来事★
5/20 オークス。桜花賞馬ジェンティルドンナ、五馬身差で二冠達成。
5/21 金環日食観測。横浜では曇りながら、時々の晴れ間をもって金環を一瞬観測。
5/22 東京スカイツリー開業。またしても天気は悪かった。

